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2019年9月25日水曜日

シューティングフォームよりもストーリーに目を向けた方がいい。

一昔前にNBAにレジー・ミラーと呼ばれる選手がいた。当時の選手の中でも細身の長身で気が強いのが印象だった選手。コート上にあるスクリーンを使ってハーフコートの中を縦横無尽に駆け巡り、 キャッチ・アンド・シュートする姿が今でも思い起こされる。そんなレジーだが、決してシュート・フォームが綺麗な選手では無かった。
 He shot .471 from the field, .395 from 3-point range and .888 from the free throw line.
レジーは選手として、フィールドゴール率47%、スリーポイント率39%、フリースロー率が88%と輝かしいシューターとしての成績を残している。また、スリーポイントの率では2度、フリースロー率では5度、NBAの頂点に立ち、68回連続スリーポイント成功や、通算スリーポイント成功本数が歴代2位など、様々なシューターとしては超一流の偉業も達成している。

シュートフォームは確かに効率性や精密度を上げるのには重要かもしれないが、 フォームはあくまでフォームであって答えではない。それよりも目を向けないといけない物があり質問すべき事が他にある。選手が自身を持って打てているのであればそれはその選手のフォームなのである。そしてそのフォームは繰り返される練習と日々の努力で洗練されていく。一夜漬けの手直しでは出来上がらない。

じゃあ何に目を向けなければいけないのか?
 シュートが入らない事がシュートフォームと結論付けているのなら、そこには答えは見つからないだろう。シュートを打つまでにはストーリーがある。

パスを投げる仲間がいる。パスを受け取る自分がいる。ボールに向かって走っているのか?ボールから遠ざかっているのか?動いていないのか?ボールはキャッチする方向に飛んできているのか?キャッチした手の位置はどこなのか?その時はどちらの足でステップを踏んているのか?リングはどこにあるのか?どういう角度で体が向いているのか?足の角度は?自分についているディフェンスとの距離は?左に回転するのか?右に回転するのか?それとも真上にジャンプするのか?タイミングは?

こういうストーリーの中の一部としてシュートフォームを気にするのであれば、それはおそらく正しい分析に辿り着くだろう。そしてシュートに至るまでのストーリーを理解できた時、基礎的な要素が、フットワークが、角度が、タイミングが、仲間との連携が、如何に一本のシュートを成功させるのに重要であるかが分かるだろう。

シューティングフォームよりもストーリーに目を向けた方が、選手もコーチも親も幸せになれる。

 Courtesy of NBA


参考:
https://www.nba.com/pacers/gallery/hardwood-classics-31-photos-reggie-miller-flo-jo-jersey#
https://en.wikipedia.org/wiki/Reggie_Miller

2019年9月24日火曜日

【バスケをはじめる君へ】ドリブルとシュートを繋げてみよう

障害物を避けること

ドリブルに自身がついてきたら障害物を避けて抜き去る動きを作ってみよう。コーンでもペットボトルでもいいから、障害物になりそうな物を見つけてコートの両ウィングに置く。リングから見て45度の位置。初めは遅いスピードでも良いので、障害物の手前でクロスオーバーをしてドリブルで抜き去ってリングまでシュートできるかやってみよう。


大切なポイントは3つ

1.ドリブルで抜き去るイメージと動きを作る。
2.シュートの手前で両足でジャンプ・ストップの動きを作る。
3.シュートを確実に決めれるようになる動きを作る。

イメージを作ること

障害物はあくまで障害物だけども、人のように動くとイメージするのも大事。そしてドリブルから始まってシュートを入れるところまではイメージする。相手を揺さぶる、抜き去る、ジャンプストップする、簡単なシュートを決める。この一連の流れをスムーズにできるようになるのが目的。

クリエイティブに自分で考える

クロスオーバーやドリブルの緩急、右を抜く、左を抜く、右足で抜く、左足で抜く、そしてヘジテーションなど、どうやったら相手がブレるのかをイメージしていろいろ試してみる。何事も挑戦してみて慣れることが重要。

よくある失敗

左右は必ず同じバランスで練習する。利き手だけ、片方のサイドだけ、などなるべく偏らないように。ドリブルのあと、フィニッシュまでいけてシュートまでいけるのが理想だが、初めからシュートが入る事にこだわりすぎない。まずは形を作ること。両足で止める、簡単なシュートまでいける、こと。


 

2019年6月4日火曜日

まずはバスケってつまんないよねって前提で考えてみて辿り着いた答えとは?

最近のあれこれ

最近はつまらない事を面白くするにはどうしたら良いか考えたりしております。タイトルにもあるように、バスケットボールって競技はつまらないよねという前提で考える事が殆ど無いと気づかされたりします。そしてこれはバスケットボールが好きな人程、実はコーチを長年やっているような立場の人であっても、なかなか発想を変えるのが難しい点なのではないかなとも思ったりします。

バスケットボールの発祥って?

そもそもバスケットボールが誕生したのは、冬の寒い時期でも楽しめる遊びなわけです。何かの大会で優勝したり、プロになりたいと目指すのは現代社会における副産物で、そこを前提に考えてしまうと遊びじゃなくなってしまうわけです。ステファン・カリーなんかの試合を観ていると、なんか遊んでるようにやってるなとも感じたりします。

ゲームの本質

練習ってやっぱりつまらない。(語弊は無いように練習は大事ですよ。)でも、ロボットのようにやらされる練習はやっぱりつまらないんですよね。ただこれが遊びになると違う。遊びとはつまりゲームです。特に5Gと向かう現代でIoTが主流となる中で、ますますいろんなデバイスでやれるゲームというのは強みを増しています。そしてゲームは大人も子供も簡単に楽しめる。この簡単に楽しめる遊びってのが重要です。(クソゲーであってはいけません。)

本来あるべき練習の姿と導き方

【本来の練習のサイクル】
簡単に遊べるゲーム--->何回もチャレンジする--->達成する--->難易度があがる--->何回もチャレンジする--->達成する--->難易度があがる--->....

時間費やしてやってたらいいよね、という練習は意味がなくて、本来あるべき練習というのは、自分自身がちょっとやてみよう、あっできた、もうちょっとやってみよう、こうやってやってみよう、というサイクルが勝手に生み出されるべきものです。専門的にはDeliberate Practice (集中的訓練)につながる素の素です。

PEAK (超一流になるのは努力か才能か?)
https://www.amazon.com/Peak-Secrets-New-Science-Expertise/dp/0544947223/ref=asc_df_0544947223/?tag=hyprod-20&linkCode=df0&hvadid=312126061109&hvpos=1o1&hvnetw=g&hvrand=4932806036794357286&hvpone=&hvptwo=&hvqmt=&hvdev=c&hvdvcmdl=&hvlocint=&hvlocphy=9030951&hvtargid=pla-361927553204&psc=1

こういう人には考えてもらいたい

ちょっとバスケットボールに壁を感じてる人、怪我でプレイができない人、バスケットボールはつまらないと感じてる子供、と大人たち。コーチ業に悩んでる人。などなど。一度視点を変えてやってみてください。遊びが本質なんだよと。

辿り着いた答え

さて最後に辿り着いた答えとは?。ゲーム感覚で遊べるアプリにHomeCourtをオススメします。 これは去年のAppleのWWDCでスティーブ・ナッシュが紹介して話題になったアプリです。実際にプロや大学でも使われています。

そして私も最近結構ハマってやっています。一度、侍道場で実験的に使ったら、結構面白く簡単に使えて技術的にも面白いのでオススメします。無料版、有料版のPlus, Proもあります。また子供の反応もすごくよかったので 、PokemonGo的な遊び道具としてもバッチリ使えたりできます。是非トライしてみてください。

(個人的にはランダム100チャレンジと銘打って、だいたい10分間にいろんなスポットからシュートを決めるゲームをしています。目指せ100%でやってます。)

シューティング、ボール・ハンドリング、アジリティなどのカテゴリに分かれて遊べる。

目標を達成したらバッジなどがもらえる。またリアルタイムにスタッツや動画などの履歴を残せる。

その都度プロモーションもやっている。今はNBAプレイオフ期間なのでちょっとした賞品ももらえたりする。

私もこうやってワークアウトのために使ったりします。日々精進ですが、まあ遊び感覚できます。

HomeCourt
https://www.homecourt.ai/
  

2018年10月14日日曜日

【バスケをはじめる君へ】シュートをしよう。


ボールをリングに入れるのがバスケットボール

バスケットボールはリングにボールを入れるのが目的のスポーツ。リングにボールを入れるには様々な方法があるが、まずはリングにボールを入れることをやってみよう。身長差や年齢、身体の使い方の熟練度、筋力、経験、様々な要素があるが、リングの高さやボールの大きさはまず除外して、自分自身が心地良く思える高さのリングを探し、ボールも重さや大きさに慣れたものから初めてみよう。(※リングの高さや、ボールの重さは慣れるにつれて、また自分自身の体格を考慮してレベルアップすればよい。)

段階的に進めること

これはドリブルも然りだが、スキルの習得は段階的に進めること。基本を疎かにしない。いきなり応用や実戦に使えるためのスキルを強引に習得しようとしても、基本を怠り段階を踏まなければ、スキルを中途半端に覚えてしまい成熟しない。基礎が無いのに試合に出てもあまり効果が無いのと同様に、練習でできない事は試合でもできない。まずは自分自身の基礎を、身体が勝手に動くようになるまで自然にできるようになるのが重要。そして、必ず自分の習熟度を知り、段階的に進めること。無理な競争意識は捨て、スキル習得に楽しみを見出す事。だからリングの高さや、ボールの大きさをまずは意識せず、リングにボールを入れることをやってみよう。

高い所にボールを入れる作業

ピン球、テニスボール、バレーボール、サッカーボール、5号、6号、7号、ストリート用のボール、いろんなボールでバスケットボールのリングに入れてみよう。高い所にボールを入れる作業の中で、何が難しいか知ってみる。どういう時にボールが入り、どういう時にボールが入らないのか知ってみよう。肩は?手首は?肘は?膝は?お腹(コア)は?どこが筋肉痛になるかな?

なぜバックボードがあるのか

バックボードがついているのがバスケットボール。リングだけならボールを入れる事の難易度は上がる。なぜバックボードがついているのか?なぜ□の枠が書いてあるのか?考えてみよう。利用できるものは利用する。シュートを簡単に確実に入れる事が発見できたなら、それを利用してみよう。

 

角度を知ること

シュートはいろんな所から狙えるが、まずは近い距離からシュートをいろんな所から狙ってみよう。どの角度ならバックボードを使えて、どの角度なら使えないのか、いろいろ試行錯誤してみる。正面からなら?45度なら?0度なら?角度や高さを変えて、シュートの入り方を自分で知ろう。そしてフォームへ。
 


2018年10月11日木曜日

【バスケをはじめる君へ】いろんなドリブルを知ろう。

  自分の型を知った次は

基本的なドリブルを習得し、自分の型(フォーム)を知った次は、まずドリブルがどう使われているか社会見学してみよう。テレビでの試合観戦でもよし、試合会場に足を運ぶのもよし、また地元で発見できるストリート、学校、ピックアップゲーム、などでも構わないので、ドリブルがどう使われているのか自分の目で確認する。

どういう場面で成功して失敗するのか

自分が観戦する試合の中で、まずドリブルの上手な選手を探してみよう。その選手はどういうドリブルを使っているか?どういう場面で使っているのか?そしてどこで成功して?どこで失敗するのか?意識してその選手を試合を通して観察してみよう。
 

様々なドリブルやスタイルがある事を知る

気になる選手、もしくは気になるドリブルを発見する事ができたら、実際に自分で試してみる事。それを極めるまでいかなくとも、なぜできないのか、どうやったできるようになるのか、いろいろ試行錯誤してみる。そして、繰り返し新しいものを見つけてきては試してみる。

相手をみつけて試してみる

試行錯誤してある程度使えるようになったドリブルや技、これは人や障害物を使って実践してみる。難易度をあげるという事。そして繰り返し使うことで、再現性を高め、技術の組み合わせを増やしてパターンを作り上げていく。ここはまさにプロセスなので、技の発見、習得、実践のサイクルをとことん実行していく。

異質な事を恐れない

ファンダメンタル(基礎)を習得する一方で、ストリートのバスケットボールや、エンターテイメントなどで使われる技術を異質な物と遠ざけない事。異質な動きの中でおいても、必ず共通する身体の使い方や必要な筋力が培われる。そしてずる賢くなる事。相手をいかに騙すか。緩急はどう使うのか。細かい変化をどう取り入れるか。身体に覚えさせる一方で考える事も重要。

2018年10月5日金曜日

【バスケをはじめる君へ】自分の型を知ってイメージしよう。

 ドリブルが多少慣れてきたら

ある程度ドリブルをする事に慣れてきたら、フォームを確認する意味も含めてまずは自分自身のドリブルをする姿を認知してみよう。鏡を使ってもよし。ビデオを使ってもよし。自分自身がどういうドリブルをしているのか知ってみよう。

自分に問いかけてみてもいいんじゃない?

腰は落としているかな?ドリブルは強くつけているかな?利き手と反対の手でつけているかな?顔は上がっているかな?視線はどこに向かっているのかな?つま先はどっちに向いているかな?ドリブルしていない手は何しているかな?視界に入らないところにはどんな物体があるかな?


イメージすることはどんな場面でも重要

バスケをはじめたばかりではなかなか経験が無いため、どういうシチェーションでどんなドリブルをしたりするのかイメージする事がまだ難しい。 ただ、創造力を働かせてイメージできるようになる事は、のちのちコートビジョンを養ったり、相手の先を読める力、予期(anticipation)できる能力をつけるにも重要になる。単純作業の上に頭をフル回転させてみよう。

リズム

もう一段階進むのにイメージできるようになる事と並んで、リズムを持つことがある。リズム感。テンポ。どんな音を奏でてドリブルがつけるか、こういう事にも意識してやってみよう。

 コーチ、トレーナーの立場から

コーチ、トレーナーが選手の練習に付き合う場合、まずは小さな目標を達成させる事に重点を置いて、必ず単純作業の中にも楽しめる要素を入れましょう。特にそのプロセスで励ますことは大事。そして選手がイメージできる事につながるような、「気づき」を与えるアクションを入れていくことが、次のステージ、さらに次のステージに向かうのに重要になります。コーチ、トレーナーも創造力をフル回転。



2018年10月4日木曜日

【バスケをはじめる君へ】まずはドリブルから。

「バスケをはじめる君へ」

さて、そろそろ機が熟してきたので、バスケットボールを経験してみたい初心者向けのシリーズを書き綴る事にしました。

気がつけば筆者も約30年やり続けているこの競技。

時代も変わるにつれてルールだけでなく、技術や教え方、トレーニング方法も進化し、新しい発見もあるので、新旧まとめて知識や経験を併せたノウハウをここに蓄積してみようかなと思います。

名付けて「バスケをはじめる君へ」。

まずはドリブルから。

バスケットボールをはじめる上で最大の武器は2つ。その1つはドリブル。まずはプレイヤーが自信を持って「使いこなせる」まではトコトン練習してもらいたい。

もちろん使いこなせるようになっても、継続して練習を続けて下さい。

なぜドリブルからなのか?

ボールに慣れるには結局のところ、まずドリブルを重点的に練習するのが手っ取り早い。そして1人でもコツコツ練習できる。体全体に必要な筋力や、ボールを操る感覚を教えるには大切な基礎なのです。

実はこういう事もある

プレイヤーの身長が伸びて体が大きくなると、手足が長くなる分ドリブルを自在につくのが難しくなる。しかしながら、小さい頃からドリブルをする事に慣れておくと、体が大きくなっても不器用な感覚は低減される。だからこそ体に染み込ませておこう。

何からやるのか?

なぜ巷にこれだけドリブルやハンドリングのトレーニング素材が溢れているかというと、それだけ重要な技術であり、特にオフェンス面での選手の幅を広げてくれるからです。では何から始めればよいのか?

静から動へ

止まっている状態を静、走っている状態を動、とした場合、これら別々の状態で、速く強く、高く低く、これを意識して初めてみるのが基本です。そのプロセスの中で苦手なアクション(動作)を反復して磨いていく。トレーナーの有り難みを感じるのはこのプロセスです。

興味のあるスキルを

まずは興味のあるスキルを。やってみたいハンドリングを。憧れている選手の動きを。やってみて失敗してください。そこから何かに気づいていくでしょう。


2018年3月22日木曜日

USA BasketballとNBAがユース向けのガイドライン制定

USA BasketballとNBAが、ユース向けに健全な育成を促進するため、ガイドライン制定のパートナーシップ提携を締結しました。以下に、主要な点を列挙をします。


ガイドラインの目的

バスケットボールを含めた、ユーススポーツで問題視されている2点、早期での勝負事への結果重視、競技の明確な育成方針の欠如、を克服するために制定。
These guidelines aim to combat the overemphasis on early competitive success and the lack of a clear development pathway through the sport – two issues that exist across youth sports, including basketball.



 年齢別の競技時間の推奨ガイドライン

 

 ※左から年齢、試合時間、1週間あたりの試合数、練習時間、1週間あたりの練習回数。

休息のガイドライン

 ※左から年齢、1週間あたりの必要最低限の完全休息日数、年間の団体競技(注)の最大参加期間、1日あたりの推奨睡眠時間。

(注)団体競技の定義は組織的な練習や試合を指し、ピックアップゲーム、個人的な練習や、友達と遊ぶ、技術を習得する、などは含まない。


スポーツ・サンプリングの推奨

スポーツ・サンプリングは幼少期に複数のスポーツ(競技)に参加し、ユース選手に自分に最適な競技を発掘する点において重要である。また以下の利点があると検証されている。
  • 選手人生の長期化
  • 楽しく健全なスポーツへの取り組み
  • 心身的にも、また社会的にも健全な発達 
  • 複数競技からの経験が、競技の専門化への技術移転

高い競技レベルまで達成した選手は、幼少期に複数の競技を経験した事があるとの傾向が示されている。バスケットボールやそれに似た競技において、世界レベルの選手は、16歳まで、もしくはそれ以降になって初めて、専門的にその競技に特化して取り組んでいる。(幼少では専門化していない。)
Athletes that reach the highest level of achievement have been shown to be more likely to have played multiple sports at a young age compared to athletes that reach relatively lower levels of achievement. With respect to basketball and other similar ball sports, world-class athletes often delayed single-sport specialization until age 16 or later.



競技ガイドライン 

7歳〜8歳:27.5インチのバスケットボール。8フィートのリング(可能であれば)。ゾーンディフェンスは禁止。均等なプレイングタイム。スリーポイント禁止。

9歳〜11歳:28.5インチのバスケットボール。9フィートのリング(可能であれば)。ゾーンディフェンスは禁止。(初めの3クォーターは)均等なプレイングタイム。スリーポイント禁止。

12歳〜14歳:30秒ショットクロック。(可能であれば)

9年生〜12年生:24秒ショットクロック。(可能であれば) FIBAの推奨ガイドラインに準拠。これはNBAとUSA Basketballも採用。
  • Ages 7-8: Small basketballs (27.5-inch circumference), eight-foot hoops (when possible), no zone defense, equal playing time for all players, no three pointers.
  • Ages 9-11: Slightly larger basketballs (28.5-inch circumference), nine-foot hoops (when possible), no zone defense, equal playing time for the game’s first three quarters, no three pointers
  • Ages 12-14: A 30-second shot clock (when possible).
  • Grades 9-12: A 24-second shot clock (when possible). Additionally, all recommendations at this level come via FIBA’s rules, which have been adopted by the NBA and USA Basketball.




参考:
https://youthguidelines.nba.com/ 

7〜8歳の競技ガイドライン
https://ak-static.cms.nba.com/wp-content/uploads/sites/79/2018/03/7-8-Rules-and-Standards.pdf

9〜11歳の競技ガイドライン 
https://ak-static.cms.nba.com/wp-content/uploads/sites/79/2018/03/9-11-Rules-and-Standards.pdf

12〜14歳の競技ガイドライン
https://ak-static.cms.nba.com/wp-content/uploads/sites/79/2018/03/12-14-Rules-and-Standards.pdf

9年生〜12年生(中学3年生〜高校3年生)の競技ガイドライン
https://ak-static.cms.nba.com/wp-content/uploads/sites/79/2018/03/Grades-9th-12th-Rules-and-Standards.pdf

2018年2月25日日曜日

どこに行っても通用する選手になるためには?

様々な障壁

日本で活躍していた選手がアメリカに来ると、必ずと言って良い程何かの壁にぶつかる。それはもちろん身体能力の違いから体験する「障壁」、コミュニケーションの違いから体験する「障壁」、環境や文化やルールに至るまで、様々な「障壁」に出くわすのである。経験した事の無い「障壁」を超えるには、やはりその「障壁」を経験し、周りの協力を得る中で、選手自身が試行錯誤をしていかなければならない。そして、この段階を乗り越えて行くには大事な「要素」が1つある。

編み出す力

編み出す力というのは、つまり、自分で答えを導き出す力であり、そこには自分自身で考え、問いかけ、試行錯誤する中で、(1つの)答えを出すプロセスである。それは創造性を伴い、(1つの)答えが間違っていても構わないのである。また、(1つの)答えを出す事が終点ではなく、継続して自問自答し、編み出し続ける事で、選手としても人間としても次のステージに、更なる高みに進めるのだと思う。

どう育成するのか?どうコーチングするのか?

「編み出す力」を持てる選手をどう育成するかが至上命題である。さてどうしたものか?参考記事にもあるように、”「答え」を与えるから自分で考えなくなる”  のはその通りである。型にハマり過ぎた育成。また、何もかも手取り足取り教えられていては「答え」を出せる選手は育たない。答えを教えられた選手は、短期的にはその現場で通用する選手には育てあげられる。しかし冒頭で述べたように、環境が変わったり、次のステージに進む場合、本質的に通用する選手となり得るかどうかには疑問が残る。あのコーチがいないから、これを教えてもらっていないから、どうしたら良いの?では困るのである。ではどうすれば良いのか?”答えを教えない育成が重要になってくる”。

教えないという事

点と点を結ぶと線になる。という表現があるが、筆者はこの言い回しが好きだ。これは教えないという事の本質的な意味ではないかと思う。例えば1つのスキルを習得するにしても、ストレングス・トレーニングにしても、なぜこのスキルを習得する必要があるのか?なぜこのトレーニングをする必要があるのか?そういう意識が選手自身に芽生えないと発見ができない。発見が出来た時に初めて点と点が繋がり線となるのである。これが技術習得と応用に繋がり、更なる技術の洗練や未知の分野の発見へと繋がる。「ベンチプレスが200kg以上あげられたけど、それってバスケをするのに何の意味があるの?」と聞かれた場合、選手が答えられないといけない。そして、点と点が結ばれて線になっていないと、選手は答えられないのである。ひょっとしたら意味が無いのかもしれない?とその時気づいたりするかもしれないのである。

最後に、答えを教えないという技術はとても難しいが、次世代の育成にはとても重要な事だと考えている。選手にヒントを与えたり、一緒に考え、発見をできるように導き出せるのが本来のコーチの姿だと信じる。更には、必ずしもこれはコーチでなくても良いのである。テレビで観た選手であったり、本に出てくる話や、ゲームのキャラクター、学校の友達、何であってもよい。大切な事はキッカケと気づきを自分自身が見つけられること。

参考:http://benesse.jp/kosodate/201801/20180104-1.html

2018年1月22日月曜日

組織のためにやるのか、子供のためにやるのか。


アメリカでいわゆる”チームに入る”(organized sport) 形式で子供達がバスケットボールを始めるには早くて4歳〜5歳ぐらいから可能だ。地元のレクリエーションパーク(市が運営する公園)が季節事に実施するものから、非営利団体、民間のスポーツ施設などでも幼稚園になれば6歳ぐらいから始める事できる。団体によって実施期間や運営事情は異なるが、多くの場合、週一度の練習、そして週末に試合という形をとる。コーチにはチームに所属する経験者の親、もしくは最適な人物がボランティアという事でその期間運営される。

 また、”チームに入る”形とは別に、スキルトレーナーをつけて技術を養ったり、スクールに通い技術を洗練させる、いわゆる塾のような形でバスケットボールを習得するやり方もある。そして多くの場合、前者のようなチームに入った選手達がスクールにて技術補填をするため掛け持ちで行う事もある。 流石アメリカと思わせる点においては、至るところにバスケットボールのリングが公園の外には備え付けられるいる事が多いため、ボールさえあればいつでも練習ができる環境がある。環境おいては文句無しである。

しかしながら、こういう問題点もある。

勝敗に終始し結果主義なユースリーグが多くある。そこではゾーンディフェンスが用いられ、不公平なプレイングタイム、そして子供相手に怒鳴るコーチから生まれ結果として勝敗の重圧にかけられた子供達にはストレスな環境が作られる。
ドン・ケルベック氏によるとオーガナイズド・ユーススポーツに入った子供達の80%が13歳までにはやめてしまうAAHPER(アメリカ健康体育レクリエーション協会)から報告されている。
There are so many youth basketball leagues that are win-loss leagues which focus on the end result of whether the kids win or lose the games and that's it. They play zones, have unequal playing time, and create a stressful environment with coaches yelling at the kids and placing the unwanted pressure of winning & losing on them. 
Don Kelbick informed us about a recent study by AAHPER revealed that over 80% of kids who play in organized youth sports no longer play that sport after the age of 13. 
 つまり早い段階で、競技の基礎も情熱も備わっていない子供達をそういう環境におくのは、短期的には結果を出せても、長期的にバスケットボールを熟練するための在り方では無いという事が分かる。それはコーチが経験の無い親が責任を持つ事の危険性は極めて高く、スキルレベルに合わないチーム構成や、リーグ規約の不具合がもたらす問題点もある。コーチの哲学が正しくあったとしても、組織の都合で本来あるべき子供にあった成長をもたらしていなかったりする。組織の都合と子供の都合は別の問題だと切り分けなければならない。基礎なくして応用はなく、情熱や楽しみなくして先は無いのである。

再度確認したいのがUSAバスケットボール協会が発行している年齢相応の練習内容。以下は6歳〜9歳の場合。

目的:基礎的な動作を習得する。(モータースキルの構築)週1〜2回程度のバスケットボール、そして別の競技も日々行うと更に効果を増す。ゲーム感覚でやる競争はどのフェーズにおいても勧めるが、5対5の対人はかなり後の段階でコンセプト(原理)を教えるに留める。基礎ができるまでは5対5は行わない。
OBJECTIVES: Learn all fundamental movement skills (build overall motor skills). Participation once or twice per week in basketball, but daily participation in other sport activity is essential for further excellence. Special game competitions recommended throughout the phase. Introduction to 5 x 5 principles/concepts only in late phase, avoiding actual 5 x 5 competition until fundamentals are further developed.
結論としては、 スキルや基礎に重きをおき、子供が楽しめるだけでなく、自分からやりたいと思える環境であるかどうかの確認。そして正しいアティテュード(態度、精神)で取り組めている事。また、試合で結果をすぐ出す事に終始せず、勝敗至上主義的な練習が行われていないか注視し、保護者としては子供が楽しんでいる姿を確認しつつも、忍耐強く子供を見守ってあげる事が重要である。



追記:急がば回れ。能動的に教える事は必ずしも解決策ならず。機が熟すのを待て。

参考:
https://www.breakthroughbasketball.com/coaching/developmental-league.html 
https://www.usab.com/youth/development/youth-development-player-development-curriculum.aspx





2017年10月18日水曜日

14歳以下をコーチする上で知っておくべき10のコト

私自身も14歳以下をコーチする上で知っておくべき10のコトを再確認しました。まだまだ学ぶ事は多い。特に注目したいのは、ポジションレス(ポジションを意識しない)教え方が重要で、子供達が伸び伸びとバスケットボールを体験し、きっかけを持てる事が大切です。体格が小さいからガード、大きいからセンター、と枠にはめるのではなく、プレイヤーの個性を伸ばしてやれる事が重要です。

10のコト:
  1. エリートなユースのプレイヤーというものは存在しない。
  2. エリート なユースのチームというものは存在しない。
  3. 背が高いユースプレイヤーを「大きい」もしくは「5番」、あるいは「ビッグマン」と呼ぶべきでは無い。
  4. 選手達にポジションを固定させた概念を持たせるな。
  5. ゾーンディフェンスはイケてない。
  6. 80%の練習は技術の育成と、楽しく遊べる内容であるべき。残りの20%はチーム
    としての概念や戦略に充てる。
  7. 試合後に敗戦して泣いてしまう選手がいるチームは、コーチが勝利を強調し過ぎている事の裏返し。
  8. コーチは選手に対して「おまえには〜ができないから。」と絶対に口にしてはいけない。むしろ「おまえには〜ができるようになる。」と奨励しなくてはならない。
  9. セットプレイを教えるな。どうやってプレイするかを教えろ。
  10. ピック&ロールは最も才能のあるガードと、体格が一番大きい選手がいて初めてできるプレイ。無理からにやるのは駄作の極み。チームでもっとも才能のある選手と最大の子供と排他的に行われれば, ピックアンドロールは厄介である。
10 reminders for ages 14 and under youth coaches


2016年11月26日土曜日

スパーズのポポビッチ監督に学ぶチームオフェンスの基本原則

オフェンスが良いチームはボールがよく動きます。ボールがよく動くと、ディフェンスは照準を定めにくくなるだけでなく、ミスマッチやスペースが空いたりするので、オフェンスにとってはチャンスが生まれやすく有利になります。だから、ボールが「動く」チームはバランスの良いオフェンス力が生まれるため強いのです。

さて、パス回しが得意でバランスの良いオフェンス力を持っているのはNBAのサンアントニオ・スパーズ。 このスパーズの監督のグレグ・ポポビッチがチーム・オフェンスを創り上げる過程で基本原則としている事があります。それが、0.5秒ルール。

つまり、ボールが0.5秒以上停止してはいけません。ボールを持った選手は、0.5秒以内に、シュートする、ドライブする、パスをする、トリプルスレット(triple threat)のいずれかのアクションが求められます。もちろん0.5秒以上ボールを停止させた選手には監督からの雷が落ちるわけです。

これはどのチームのシステムであっても普遍的に取り組む事ができるので、是非練習には取り入れて更なる上のチームオフェンスをコーチはプランニングしてみてください。選手の判断力を早める癖、ボールを動かす癖、ボールの無いところで選手が動く癖、いわゆるリード・アンド・リアクト(Read and React)が大切だということです。

今年、NCAAのトーナメントで優勝したビラノバ大のジェイ・ライト監督も早速今季から実践するようですね。チームのオフェンス力に行き詰った皆さん、一度練習に取り入れてみてください。

http://www.foxsports.com/college-basketball/story/gregg-popovich-spurs-schedule-villanova-basketball-jay-wright-interview-kyle-lowry-110216




2016年11月7日月曜日

NBAとUSAバスケットボールが初めて若手育成のガイドラインを策定


バスケットボールのコーチ、特に、若い世代の育成から関わる関係者は必読です。

 大枠なポイント

  • 14歳まではいろんなスポーツをバランスよくさせる。(※14歳までに特定のスポーツに固定させて育成してはいけない。)---> 功績が素晴らしいアスリート程、多様なスポーツを経験している。
  •  年齢のガイドラインに沿った練習量(スケジュール)に従う。(※オーバーワークとなる練習量は控える。)---> 怪我やバーンアウト(心理的な疲弊)を防ぐ。
  • 週に1度は団体練習を休む。毎年ある程度の期間はバスケットボールから離れる。適切な睡眠時間は毎晩必ずとる。---> 怪我の防止だけでなく、選手のモチベーションを高める効果がある。

主なガイドライン:

推奨練習時間のガイドライン(試合時間、週の試合数、練習時間量、週の練習回数)



休息時間のガイドライン

練習量のガイドライン(1日の試合数、週に何時間まで)

Coach SMB7S Seita

参照リンク
https://youthguidelines.nba.com/
http://www.nba.com/article/2016/10/17/nba-usa-basketball-set-first-ever-youth-basketball-guidelines