2018年11月22日木曜日

なぜ八村塁がNBAのドラフトでの評価が上昇しつつあるのか分析してみた

Maui Invitationalが閉幕し、ゴンザガ大学(ランキング3位)がデューク大(ランキング1位)を89−87で下し、見事チャンピオンとなった。そして、八村塁は大会MVPとして輝いた。

http://www.espn.com/mens-college-basketball/game?gameId=401096923

3年目の2018年は5試合を経て、平均得点23.0、平均リバウンド5.6、平均アシスト0.8と立派な数字を残している。また、Maui Invitationalの決勝では優勝を決めた7リバウンド、5アシスト、3ブロックの数字が大きく影響した。

http://www.espn.com/mens-college-basketball/player/gamelog/_/id/4066648/rui-hachimura

決勝戦でGM、スカウト併せて32人近くいたらしく、この3日間で評判は急上昇している。(10月5日時点ではランキング9位)

https://www.nbadraft.net/ranking/bigboard

そこでゴンザガ1年目、2年目の試合を生で観戦してきた時と比較して、なぜ今評価が急上昇しているのか。このマウイ・インビテーショナル3試合を分析してみて簡単にまとめてみた。

1.英語でコミュニケーションができるようになった

 バスケットボールという競技はコミュニケーションが重要なスポーツ。コーチの目指すシステムや指示を理解するだけでなく、バスケットボール用語を理解するのや、チームメイトとの連携においても重要。それが改善された。

2.エルボーの近辺からのミドルレンジのゲームがある

 1-4やハイピック・アンド・ロールのシステムの中で、エルボーでボールをもらい、1ドリブル、2ドリブルでのシュートがスムースに決められる事ができる。そしてザイオン・ウィリアソンが守れなかったのもここ。

3.ローポーストからのゲームに磨きがかかっている

アリゾナ戦やデューク戦もそうだったが、ローポーストでボールを受けたらダブルチームにこられる傾向があった。これはローポーストでの1on1がかなり驚異である事を示している。まさにローポストからのドライブやポストのムーブが多様化し、オフェンス力に磨きがかかっている。

4.アシストが捌ける

ディフェンスリバンドから自らドリブルでトランジションに持ち込み、オープンなプレイヤーにキックアウトする展開を多々見られた。これは冷静な判断力とハンドリング能力が成長している事を示している。また、ポストでダブルチームに来られても、フラッシュしてきた選手にパスを捌ける場面も見られた。

5. ブロックとリバウンドで貢献できる

攻守に渡ってチームのリバウンドの柱となっていることもチーム勝利への大きな貢献力となっている。特にデューク戦では、接戦を制したのがブロックとリバウンド力であるがため、ディフェンスの重要な要素であるこの分野でも評価ができる。

6.スイッチができる

ディフェンスにおいてスイッチできる選手の重要性が増している昨今、オールラウンドに選手とマッチアップできるのは評価ができる。また、1年時にはドライブで押し込まれて点を決められる場面が多く感じられたが、現在は体を張って押し込まれる事は少なくなった。

7.リーダーシップ

やはり英語でコミュニケーションができるようになったからか、また、3年生ということもあるのか、チームの中でリーダーシップを発揮してる場面を多く感じられた。この点は3年目において散見される点ではなかろうか。

ESPNの評論家も伝えていたが、マイレージがAAUでやってきた選手と比べて少ないことと、まだまだ潜在能力を秘めているので、かなり期待できる選手に成長できるのではないかなというのが、最近の評価でもあります。そして、このマウイ・インビテーショナルでMVPを獲得して優勝できた事は最高のアピールとなったでしょう。今シーズンはNCAAトーナメントをどこまで勝てるか?期待したいですね。

http://www.espn.com/mens-college-basketball/story/_/id/25288415/the-education-gonzaga-rui-hachimura 



 

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