WNBAのLA SparksとWashington Mysticsの試合があるという事で、もはや日本ではスター選手となった日本バスケットボール女子代表の町田瑠唯選手を観戦してきた。
バスケットボール競技では日本の歴史上初の銀メダルに輝いたメンバーで、アシスト記録を20も出すなど、その活躍と観てて観客を楽しませるバスケットボールはここアメリカでも記憶に鮮明と残っている。
WNBAの試合を生で観戦するのは初めてて、実はそれほどチームに詳しいわけでもなかったのだが、Washington Mysticsが対戦するLos Angeles Sparksは流石ハリウッドと呼ばれるような派手なスター選手と大柄な選手が多い印象を受けた。対象的にWashington Mysticsはとりわけ選手に派手さは無かったが、それも主力のElena Delle Doneを欠いていたからかもしれない。
町田瑠唯選手はベンチからのスタートで13番をつけていた。残念ながらウォームアップの様子は開場時間の午後6時半時点では確認する事ができなかったので、おそらく試合前に終えていたのであろう。初めてその勇姿を観たのは選手が入場する際に一団となっている花道。チームメイトと笑顔でいる姿が印象的だった。
                         
試合はベンチスタートでベンチの端に座っている姿から、まだチームに馴染みきれず謙遜しているのか、もしくはルーキーという立場での事なのか、全体を通して遠慮をしている印象を受けた。しかしながら、その中でもチームを鼓舞したりWNBAという枠組みのエンターテイメントを勉強し理解し慣れることに専念してるようにも受け取れた。
この日の試合は大型選手が揃っているスパークスということが関係しているのか分からなかったが、出場時間は少なく前後半合わせて7〜8分ぐらいのプレイタイムであった。ここはコーチとチームのシステムとの関連、ルーキーであることなどの要素が影響しているのだろう。またガードのポジションというコミュニケーションがどこまでできるかという課題もある。
実際にコートに立っている場面では、セットのコールは積極的に声を出している場面が観られた。しかしながら、それ以外のシーンでは大人しい印象があるので、ここの殻を破って成長する姿を今後どれだけ見られるか期待したい。技術的な点では、相手チームのスカウティングもあるのかもしれないが、パスファーストな意識を先読みされ、相手のリーチの長さからターンオーバーを誘われていた。ここは経験とチームメイトとの息がまだ必要だと感じられる。
3PTシュートを打つ場面や、トランジションでのロングパスをアシストに絡めた場面もある中で、チームメイトから幾度となく声をかけられていたのは、もっと積極的に点を取りにいき、シュートで終われ、というベンチからの指示だった。おそらくこのチームのスタイル、そして限られた時間内で結果を出すには、少ないチャンスでの得点力も要求されているのだろう。試合の中でどれだけ点を取れるかもこれからの成長に期待したい。最後にディフェンス。ここがこれからの町田選手の大きな課題になるだろうと私は予想する。ディフェンスのローテンションでペイントエリアで大きい選手を守る場面、ボールスクリーンからミスマッチを作られる場面、今後こういう場面が増えてくる時に、いかに自分の長所で守れるかが問われてくる。チャージングやスティール、こういった場面が今後増えてくることに期待したい。
ルーキという立場であること、異国の地で触れる文化や言語の違い、そして女子バスケットボールの世界最高峰のリーグで期待される活躍。ハードルはどれも高いがアウェイのこの地でも町田選手の応援とファンが多くいた事。これは励みにこれからも町田選手を応援したい。
Instagram: @smb7s
Twitter: @coach.seita @smb7s
0 件のコメント:
コメントを投稿